アルバム「LUNA」感想文(Miya)

皆さんの、かおりさんの音楽への想いはとても深く、感想などを文章にすることは
とても難しいことであると理解しています。また、それぞれの深い想いで会話をすることは、
ガラスのように壊れやすく、とてもナイーブなことであるとも思っています。

今回は、久野かおりデビューアルバム「LUNA」について
僕なりの感想を書かせていただきました。
TVから流れる「月の砂漠から」を聴いて、かおりさんのファンになられた方も
とても多いというふうに、たくさんのお手紙も寄せられています。


1・月の砂漠から

澄き通ったボーカルが染み入った瞬間に緊張感が走り、久野さんの世界観が確かに広がって
いくのを感じました。久野さんの意識の底で見た映像を変換したかのような楽曲、月の砂漠か
ら地球を眺めるという不思議な感覚に包まれました。とても壮大な曲で、美しいサックスやギタ
ーの音色も聴いていて非常に心地よい感じがしました。久野さんにとっては代表作であり、種
のような曲なのではないのかと思いました。

2・One-Side-Love

焦燥感のあるボーカルと演奏でグイグイ引きこまれる曲でした。胸の奥にある重たい愛が相手
に届かないどうしようもない歯がゆさと、焦りを感じました。やはりジャジーでクラシックな雰囲
気なのですが、聴いていて非常に鬼気迫る感じがして、それがこの曲のインパクト(旨味)とな
って成立しているように思いました。胸に抱えた心の叫びと強い思いを感じました。

3・Windy Fairy

甘く憂鬱な恋心をまるで楽しんでいるかのような、フェミニンと安堵感を感じました。子守唄のよ
うな雰囲気で眠りに誘い、妖精や蝶々が飛んでいる、のどかな花畑にある木にハンモックを吊
るして眠りにつく様な風景が浮かびました。ラストのコーラスとの絡みもより雰囲気を増してとて
も落ち着いた気分で浸れる曲でした。

4・ChampagneはMon Cheri

サスペンス風味のメロディーと、とてもお洒落な歌詞が並び、それらが久野さんの情熱という感
情をオブラードに包み芸術的とも思える曲でした。特にシャンパンのグラスが弾けてジルバを
踊るシーンや、過去の自分を映してしまう場面は素敵ですね〜。メロディーに絡んでくるピアノ
の音色も、全体のアンサンブルも、やはりどこか物憂げでミステリアスなものでした。そしてジュ
テームという言葉は、そんな過去を生きてきた自分自身にも向けられているのだと思いまし
た。

5・Blue Bossa

ブルージーな感じの曲で、意識が自分を遠くへ(この場合海へ)連れて行こうとしている曲だと
思いました。良い意味で聴き手に緩和の時間をくれている癒しの曲でした。そしてアルバム全
体をある意味キュッとまとめている曲だと感じました。

6・Adam&Eve1989

アダムとイブの話を象ったポップでキャッチーな曲でした。“恋なんて火遊び”と言ってしまう弾
けた曲で、おぉ、久野さん弾けてるよ!と素直に感嘆しました。ライブでも、お客さんとの楽しい
ひと時を共有出来そうな曲だと思いました。

7・神無月の夜

夜の闇のロマンチックさと危険な香りが漂ってくる、久野さんの違う一つの側面を垣間見れる
曲でした。神様がいない神無月の夜は〜♪の部分のメロディーが歌謡テイストな感じで、なぜ
か少し新鮮でした。イントロにも使われている(グロッケンか木琴?)楽器が曲の雰囲気を、よ
りかもし出していて、とても幻想的な曲でした。月の砂漠からと関連つけて聴いてみるとまた別
の聴き方が出来て面白いです。

8・Love&Hate

ベースラインがとても軽快でお洒落れなリズムを刻んでいたり、外人男性のコーラスが時折混
じっていたりなど、とても心地よくなるリズムの曲でした。そのリズムに乗せて女性の繊細な心
情を歌っていて、女性の心というものは、なかなか難解なんだな、と普通に思ってしまいまし
た。好きと嫌い、その人間の良い部分と悪い部分の両面を合わせて愛というものになるのだと
思いました。

9・White Christmas

クリスマスの夜に雪が降ることを願うロマンチックな曲でした。しかし、この曲の風景の中では
確実に雪を降らしていて、さらにもっと、もっと雪が降る事を願っているように思いました。そん
なシチュエーションの中であなただけ信じるという誓いを立てているように思いました。

10・かげろう

アルバムLUNAの着地点としてのこの曲は、サックスと弦の響きの奏でる壮大さと暖かさで持
って、アルバム全体を抱きかかえて昇華していくかのような力強さと儚さを兼ね備えている曲だ
と思いました。転調の際に見せる懐古的な旋律もそうですが、このアルバムの持つ独特の悲し
みのトーンを見事に統一しきっているように思いました。このインストの曲は、言葉がないから
こそ、感情の起伏の波そのものを表しており、だからこそ言葉にならない程の感動に到達する
のだと思いました。そして最終的には悲しみをプラスに転じ、アルバム自体を綺麗に仕上げ終
わっていきました。


アルバム全体を通しては、久野さんの雰囲気を大事にした独特の世界観がとても凝縮されて
いるアルバムだと思いました。クラシックでジャズな楽曲をJ-POPのフィールドまで押し上げた
作品だと思います。


以上です。まだまだポイントは沢山あるとは思いますが、これが僕のLUNAの感想とさせて頂
きます。長文を読んで頂き、誠にありがとうございました!Moon dropsの皆さんも、こんな感じ
で感想などお寄せ下さい。
もちろん、ペンネームでも匿名でもいいですよ!

宮崎


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